土砂災害

土砂災害防災情報マップは、土砂災害が予想される場合や発生した場合に、市民の皆さんの自主的な避難行動を支援し、
土砂災害から人命を守るとともに、被害を最小限とすることを目的として作成しました。

土砂災害の要因

  •  土砂災害は、地中にたくさんの雨が貯まったところに強い雨が降ると発生しやすくなるという特徴があります。また、大きな地震が発生した際にも発生する場合があります。

  • 大雨の場合

    長雨や大雨が降ったら要注意です。
    台風による風水害は、進路や勢力など予想しやすいので、新しい情報に注意を払いましょう。

  • 地震の場合

    地震は何のまえぶれもなくやってきます。
    わが家の状態や周囲の地形など地域の自然条件を十分把握しておきましょう。

避難の心得

 土砂災害が発生する恐れがある状況では、周辺で様々な災害が発生していることが考えられます。合わせて注意が必要です。

 周囲の状況によって、避難行動は異なります。
 ハザードマップ、その他の情報から、現状を的確に認識し、避難行動を行いましょう。


 土砂災害の起こりやすい場所・前兆現象

 土砂災害は、山の斜面や周辺の地形を観察することで、災害をある程度予測することができます。
土砂災害が起こりやすい場所では、日ごろから変化に注意しましょう。

  • 土砂崩れ

    【土砂崩れが起こりやすい場所】
    ・岩石がもろく、くずれやすい地質である
    ・軟弱な地盤で、急斜面である
    ・山の斜面に亀裂や、わき水がある
    ・水があつまりやすい地形である
    ・過去に土砂崩れがあった

  • 土石流

    【土石流などの起こりやすい場所】
    ・上流が土砂崩れなどで荒れている渓流
    ・急な渓流で大きな石や、たくさんの土砂がたまっている
    ・過去に土石流が起こった渓流

  • 地すべり

    【地すべりが起こりやすい山の斜面】
    ・山の斜面に亀裂や、段差がある
    ・地下水や、わき水が豊富である
    ・断層や、くずれやすい岩石がある
    ・過去に地すべりが起こったところ

避難する方法を確認しましょう

 危険な状況のなかでの避難はできるだけ避け、安全の確保を第一に考えましょう。
 避難所等へ移動することが危険と感じる場合や、その余裕がない場合は、自宅や隣接建物の2階以上へ避難することが安全な場合もあります。
 特に、大雨や夜間における避難の場合は、自宅外への避難途中に被害にあう可能性があるため、避難するタイミングに応じて、最も適切な方法をとりましょう。

  •  自宅外の安全な場所へ移動する方法です。
     河川の近くや浸水深が大きくなる地域、 土砂災害のおそれのある地域など、そこにいることが危険な場合は、避難所などへ立退き避難をしましょう。立退き避難(水平避難)は災害が発生する前に行うことが原則です。

  •  自宅の2階など屋内でより安全な場所へ移動する方法です。
     屋外へ出ることが危険な場合や浸水深が小さい地域では、自宅に留まり2階や斜面の反対側の部屋へ移動するなど、屋内安全確保(垂直避難)をしましょう。

避難する際の注意

 避難の際には、地域の災害の状況に応じて、危険な場所には近づかないようにしましょう。土砂災害が起きる恐れがある場合にどのように避難するべきか確認しましょう。

  • がけ崩れの場合

    •ハザードマップに記載された危険地区からできるだけ遠くに逃げましょう。
    •大雨などで外に逃げるのが危険な場合は、建物内避難が有効です。
    •がけと反対側のなるべく上の階に避難しましょう。

    危険区域から逃げる!

  • 土石流の場合

    •土石流はスピードが速いため、流れる方向(下向き)に逃げたのでは、追いつかれてしまいます。
    •すぐに川から離れて、高いところに逃げるようにしましょう。

    直角に逃げる!

  • 地すべりの場合

    •地すべりは動く範囲が広いため、家や田畑、道路や鉄道などが、一度に大きな被害を受けてしまいます。
    •日ごろから注意してみると大きな被害となる前に前触れを発見することもできます。