高知県の地震災害
- 高知県における地震災害とは?
- 最大クラスの地震が発生すると、高知県全域は強い揺れに襲われ26市町村が最大で震度7に、残りの8市町村でも震度6強になると想定しています。
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- 震度分布図(最大クラス重ね合わせ)(H24.12高知県公表)
- 南海トラフ地震の脅威とは?
- 東日本大震災の震源域は、すべて海域でしたが、南海トラフ地震の想定震源域は陸域にもかかっており、高知県もこの中に含まれています。このため揺れが大きくなります。
- 最大クラスの地震・津波が発生すると、甚大な被害が東海から九州にかけて広範囲に及ぶため、県外からの早期の支援が期待できない可能性もあります。
- 過去の南海地震は、これまでおおむね100年から150年ごとに発生しており、東南海地震や東海地震と同時、または数十時間から数年の時間差で発生したことが知られています。
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- 想定震源域図(参考:海上保安庁海洋情報部と中央防災会議資料をもとに高知大学総合研究センター岡村眞特任教授改変)
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南海トラフ地震は、南海トラフ及びその周辺の地域における地殻の境界を震源とする大規模な地震をいい、この中には南海地震や東南海地震、東海地震などが含まれます。
それぞれの地震が単独で発生する場合もあれば、複数の地震が同時または時間差で発生する場合もあります。
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- 南海トラフ地震の起こるしくみ
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地球の表面は、「プレート」と呼ばれる厚さ数十キロメートルの巨大な板状の岩盤に覆われています。このプレートは年間に数センチメートルから十数センチメートルという、非常にゆっくりとした速さで動いています。
土佐湾沖では、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込む動きをしており、毎年毎年、2つのプレートの境界付近でひずみが少しずつたまっていきます。ひずみに耐える力が限界に達した時に、引き込まれたプレートが急に元に戻ろうとはね上がることにより地震が発生します。
- 地震による被害とは?
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最大クラスの地震・津波が発生すれば、高知県では死者数約4万2千人、全壊・焼失建物棟数約15万3千棟といった甚大な被害が想定されています。
地震による主な被害は、揺れによる建物倒壊や津波のほか、火災、土砂災害、液状化などがあります。
また、強い揺れによって部屋中の家具や家電が倒れることによりケガをすることもあります。 -
高知県や西日本各地に大きな被害をもたらした昭和南海地震は、1946年(昭和21年)12月21日午前4時19分に和歌山県潮岬の沖合い約50キロメートルの海底で発生しました。
地震の規模を表わすマグニチュードは8.0でした。
高知県の沿岸には4~6メートルの津波が押し寄せ、大きな揺れと津波により679人が死亡・行方不明、1,836人が負傷したほか、4,846戸の家屋が全壊・流失するなど大きな被害が出ました。
- 地震・津波ハザードマップを見てみよう
- 高知県防災マップで公開されているハザードマップを見てみましょう。
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- 津波浸水予測図
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- 津波による最大の浸水の深さと浸水する範囲がわかります。
- 津波浸水予測時間図
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- 避難行動が取れなくなる深さ(30cm)の津波がやってくる時間がわかります。
- 津波痕跡図
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- 過去に津波が来た箇所の記録がわかります。
- 津波浸水深変化図
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- どのくらいの間、避難をしなければならないかがわかります。
- 液状化可能性予測図
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- 液状化する可能性のある場所がわかります。
- 震度分布
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- お住まいの地域の揺れの強さがわかります。