広島県ため池マップでは、
県民の防災意識の向上を図り、災害時に県民がより的確に行動できることを目指し、
ため池による危険度情報を掲載しています。
ため池は、広島県内には全国で2番目に多い約2万箇所が存在しています。
広島県におけるため池の分布状況(貯水量1000m2)
(平成28年8月末現在)
県内のため池の約65%は、江戸時代以前に築造されたものです。
昭和初期に築造されたため池まで含めれば、ほとんどのため池は昭和初期以前に築造されたものとなっています。
ため池の築造年代
このため、ため池は、どのような地盤にどのような材料を使ってどのような構造で作られたか分かっていないものも多いのが現状です。老朽化により堤体の沈下や漏水が生じているものの未改修であったり、維持管理が行き届かないため池が突然決壊する例や豪雨や地震を引き金に被災する例も少なくありません。
平成 30 年7月豪雨では、広島県内48 か所のため池が決壊し、ため池の下流に大きな被害が生じました。
豪雨が収まった後も、変状が見つかったため池において、避難指示の発令が相次ぎ、ため池の下流地域の住民を中心に、更なるため池の決壊やこれに伴う被害の発生に対する不安が高まりました。
ため池の決壊状況(福山市)